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故に世の中おもしろい(回れども、回れども)

回れども、回れども

 
近所にある老舗しにせすし店の店主がぼやいていた。「最近の若者は『回るすし』しか知らねえ。どう注文していいか、最初は分からないんだ」。たしかに、カウンター越しにベテランのすし職人が握る昔ながらのすし店は少なくなっている。郊外には、車が何台も駐車できるような大型の回転ずし店があちこちにオープンしている。

その回転ずし。発祥は大阪府東大阪市だといわれている。ビール工場のベルトコンベヤーにヒントを得た立ち食いすし店経営者が、60年前の1958(昭和33)年に始めたそうだ。

旧ソ連が人類初の人工衛星の打ち上げに成功した翌年である。キャッチフレーズは「人工衛星まわるすし」。せっかちな客にとっては、待たずに食べられる。しかも大阪は商売人が多い土地柄。進取の気性やいいものは必ず受け入れる合理的な考えもあり、70年の大阪万博に出店。人気はやがて全国に広まった。

だが、いまや利便性だけでは通じない時代。調査会社オリコンが発表した顧客調査によると、回転ずし店を選ぶ基準は「料理提供のスピード」より「おいしさやメニューの多さ」を挙げる人が圧倒的に多くなった。客の好みも変化している。瀬戸内海が近く、タイなど淡泊な白身魚が好まれてきた関西でも、マグロに代表される赤身魚の人気が高いという。

最近は海外へ市場を広げる回転ずし。野菜や肉などネタも多様化し、高級店も現れた。回れども回れども人類の欲望がある限り、その進化に終わりはないのだろう。

朝日新聞編集委員 小泉 信一



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