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寝ても覚めてもすぽーっ!(アスリートのセカンドキャリア)

アスリートのセカンドキャリア

 
冬季五輪最高のアスリートは誰か。その候補にエリック・ハイデン(米)の名は必ず挙がります。
 
1980年レークプラシッド大会のスピードスケートで、500mから1万mまで史上初めて個人全5種目で金メダルを獲得。短距離と長距離の専門化が進む中で空前絶後でしょう。まだ21歳でした。
 
しかし、彼の経歴で興味深いのはこの後です。
 
映画化など殺到するもうけ話を「金をもらえば自分の意思で決められることが減る」と断って引退。自転車に転向して全米王者となり、ロードレース最高峰のツール・ド・フランスにも出たが、91年に医学部を卒業して整形外科医に。
 
異なる分野を渡りきる才能と、金銭や名誉への無頓着さ。その理由をたずねると、こんな言葉が返ってきました。「大事なのは才能を正しい意思で発揮すること。誰もが自分の得意な分野を持っている」
 
真冬のヒーローを思い出したのは、昨年のラグビーW杯で8強に進んだ日本代表の福岡堅樹選手の発表を聞いたからでした。
 
彼は東京五輪(7人制)が1年延期されたことで挑戦を断念。もう一つの目標として掲げてきた医学部進学の準備に取り組むそうです。後悔はない、という表情が印象的でした。
 
一つの競技を極めるのは尊敬に値する生き方だけれど、引退後も生活の糧を稼げる人はひと握り。セカンドキャリアは重要です。
 
得意なことは何か、やりたいことは何か。多様な角度から自分を見つめる。一流選手の準備と決断力にいつもはっとさせられます。

朝日新聞論説委員 西山良太郎