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寝ても覚めてもすぽーっ!(働く場としてのプロ野球)

働く場としてのプロ野球

 
組織の利益か、個人の権利か。スポーツでも、ふと考え込むことがあります。
 
例えばこんな例。2008年、社会人野球の都市対抗で大活躍した田沢純一投手はドラフトで1位指名が確実視されていました。
 
しかし、この快速球右腕は全12球団に指名を回避するよう求め、米大リーグのボストン・レッドソックスに入団しました。
 
この行為を禁じる規定はありません。注目の選手が夢を国内ではなく、いきなり大リーグに求めた例がなかった。それが混乱のきっかけとなりました。
 
この時プロ野球界が選んだ行動は、ドラフトを拒否した選手は海外から戻っても数年間は日本の球団と契約できない、という申し合わせを作ることでした。
 
こうしたことが続けば大リーグの草刈り場になりかねない。そんな懸念は理解できるけれど、個人の夢に組織の利益を理由に圧力をかける構図は、不快感しか残りませんでした。
 
田沢投手は救援を中心に9季で388試合に登板。13年にはレッドソックスのワールドシリーズ優勝にも貢献しました。
 
今季もマイナーリーグから昇格を目指しましたがコロナ禍で帰国。プロ野球とは別組織の独立リーグ・埼玉武蔵と契約しました。
 
この12年間をみれば選手の権利拡大や環境整備は牛歩のようです。球界の活性化には、各球団で埋もれる選手を発掘する「現役選手対象のドラフト」導入など個人と組織の「両立」がキーワードのはず。
 
コロナ禍のピンチにこそ一度立ち止まって欲しいテーマです。

朝日新聞論説委員 西山良太郎