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寝ても覚めてもすぽーっ!(砂漠で五輪が開けませんか?)

砂漠で五輪が開けませんか?


新聞の小さな記事に14年前の記憶がよみがえりました。中東の国カタールが2032年以降の五輪招致を目指すと報じていました。ああ、この国はあきらめていなかったんだな、と。
 
秋田県ほどの国土の大半を砂漠が占めるこの国は16年、20年大会に続けて立候補して、いずれも1次選考で脱落。理由は単純ではないけれど、日中は気温が40度を超える7月や8月に開催できないことは大きな理由の一つでした。
 
近年の開催地選びは巨額の放映権料を支払う米国のテレビ局に配慮し、プロスポーツの閑散期となるこの時期が優先されてきたのが現実。落選は門前払いの印象すらありました。
 
この国が五輪を深く意識したのは06年のアジア大会です。人口80万人の小国で中東諸国の政治的な対立やテロの不安も指摘されながら、12月の開催に40を超える国と地域から選手1万人以上が参加。終わってみれば驚きの成功でした。
 
競技場などのインフラ整備や大会の運営には建設労働者、巨大イベント経験者など国外の人材を積極的に招き、先端技術も迷わず導入。もてなしも含め多様な工夫に感心しました。スポーツに親しむ環境が少ないイスラム女性への影響もありました。「次は五輪を」と関係者がこぞって口にした姿が記憶に残ります。
 
肥大化が限界まで進み、ごく一部の大都市でしか開けない五輪をどう改革するのか。考えるべきはテレビ依存の収益構造を変え、より多くの都市に開催の可能性を広げる手法。カタールの再挑戦は、五輪開催の意義を改めて問いかけています。

朝日新聞論説委員 西山良太郎