話題の本(10月)

パンダ・パシフィカ

著者

高山 羽根子 著

価格(税込)

定価:1980円(税込)

書籍情報

発売日:2024年10月7日
四六判上製  196ページ

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商品コメント

パンダと生きとし生けるものとアヒルのおもちゃ。
すべてをやわらかく繊細にくるむ、小説の秘術――大森望

ここには、“命をあずかる”という
ケア責任の普遍性がそっと提示されている――小川公代
      (「一冊の本」2024年10月号より)

テロと戦争が常態化する時代の渦中に
命をあずかり平和の実現を企てる組織が存在した――?

あなたを思えば世界は救われる。

【あらすじ】
春先になると花粉症で鼻が利かなくなるモトコは、
副業で働くアルバイト先の同僚・村崎さんから
自宅で飼う小動物たちの世話を頼まれる。

その後、職場を辞めた村崎さんのメールからは、
パンダと人類をめぐる狩猟、飼育、繁殖の歴史がひも解かれ、
ある目的で海外を転々としていることが見えてくるのだった。

モトコが村崎さんの指示を仰ぎながら動物たちの世話をつづけるなか、
上野動物園では日本が所有する最後のパンダ・リンリンが亡くなり、
中国ではオリンピックを前に、加工食品への毒物混入事件と大地震が起きる――。

命をあずかることと奪うこと。
この圧倒的な非対称は、私たちの意識と生活に何を残すのか? 
「命をあずかる」というケアの本質に迫りながら、
見えない悪意がもたらす暴力に抗うための、
小さく、ひそやかな営為を届ける問題作。

効率化の精鋭

著者

佐上 峻作 著

価格(税込)

定価:1650円(税込)

書籍情報

発売日:2024年9月20日
四六判並製  256ページ

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商品コメント

平均年収2300万円超、元キーエンスがこぞって集まる「効率化の精鋭」たちの型破りの働き方とは? 会議は1回15分、労働時間27%減、「上司を断る」権利……AI×DXで最速上場したM&A仲介33歳CEOの思考法を凝縮。「時短で才能を超える」。

ソニー 最高の働き方

著者

片山 修 著

価格(税込)

定価:2200円(税込)

書籍情報

発売日:2024年9月20日
四六判並製  344ページ  

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商品コメント

ゲーム、音楽、映画、金融、半導体、家電の6ジャンルで売上高13兆円、営業利益1兆2000億円を生み出すソニー。GAFAMにも対抗しうる日本企業として復活したソニーの強さの秘密は「働き方」にある。仕事は自ら作るものであり、やりたいことにチャレンジできる。だから仕事を楽しみ、成果が出る。ソニーの強さを多様な働く現場から解き明かす。

時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。

著者

和田 靜香 著 / 小川 淳也 取材協力

価格(税込)

定価:1265円(税込)

書籍情報

発売日:2024年10月7日
A6判並製  360ページ  

※新聞配布エリア配達無料
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商品コメント

息が詰まるほど苦しい生活が続くのは「私のせい」? まったくの政治シロウトで50代のフリーランスライターが、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』の国会議員・小川淳也さんに政治の疑問と怒りについて直接問答した365日。話題の一冊にあらたな対談「私たちは敵対してしまった」を加筆して文庫化。誰もが政治参加できると実感できる必読の書! 

母は不幸しか語らない
母・娘・祖母の共存

著者

信田 さよ子 著

価格(税込)

定価:946円(税込)

書籍情報

発売日:2024年10月7日
A6判並製  304ページ  

※新聞配布エリア配達無料
※新聞配達エリア外は配達不可

商品コメント

母の愛に疑念をいだいた娘たちは「墓守娘」「母重」という自己確認の言葉を獲得した。
その母は団塊世代に属し、また高齢の母を介護する立場は娘である。
あまり言及されてこなかった団塊女性を
1970〜80年代の時代背景を入れて考えると、何がみえてくるのか。
また100歳超えの高齢者が6万人という現代に、
母娘問題は「老いた母とのつきあい」をぬきには語れない。
娘の子育てに懸念をいだき孫のことが心配でたまらない、
孫の不登校を悩む祖母の相談は増える一方だ。

本書では娘、母、祖母の3世代と家族という視点を入れ、
団塊女性に象徴される母親のかかえる困難さに言及。
母はなぜ自らの不幸を語りたいのかを、下記のように区分して世代的背景とともに分析し、その特徴を追っていく。

1972年〜 1期ウーマンリブ・フェミニスト主導
1996年〜2期アダルト・チルドレン(AC)ブーム
2008年〜3期「墓守娘」「母娘本」ブーム
2012年〜4期当事者本(体験記)の大量刊行と毒母・毒親ブーム

そして女性だけの問題にとどまらず、
父親(夫)である男性、息子と母と関係にもふれる。

また文庫化にともない、
母親の高齢化という問題について
エピソードを交えながら言及する新章「高齢化する母と娘たち」、
文筆家の水上文氏による解説「容易く解毒させないために」を追加。

臨床40年の経験をもとに3世代の共存の方向性を提言する、
母娘問題の第一人者による力作。