日本の戦後写真における転換期となった1960年代末から70年代半ばにかけて、大きな足跡を残した写真家・中平卓馬(1938~2015)の没後初めてとなる大回顧展です。「アレ・ブレ・ボケ」と称される、粒子が粗く、ピントが合わないコントラストの強い写真は、当時の写真美学を逸脱した表現として注目されました。つねに時代や社会に批判的に対峙(たいじ) する中平は、70年代に入ると一転してそれまでの自らの姿勢を批判し、新たな写真表現を模索します。その存在は森山大道ら同時代の写真家を大いに刺激し、ホンマタカシら後続の世代にも多大な影響を与えました。本展では、初期から晩年まで約400点の作品と資料でその軌跡をたどります。
詳細
4月7日(日)まで
月曜日、2月13日(火)休館(ただし2月12日、3月25日は開館)
東京国立近代美術館
一般1,500円、大学生1,000円、高校生以下無料
問い合わせ
ハローダイヤル 050-5541-8600
美術館ホームページ https://www.momat.go.jp/exhibitions/556
*開催情報が変更になる場合があります。最新情報は、問い合わせ先や公式サイトでご確認ください。