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なるほどサイエンス(「進歩と調和」は時代を超えた課題)

「進歩と調和」は時代を超えた課題

 
半世紀前、科学は輝いていました。
 
1969年7月。アメリカの宇宙船アポロ11号のニール・アームストロング船長は日本時間の12日午前11時56分20秒、人類で初めて月面に降り立ちます。
 
私は当時、小学3年生。白黒テレビのザラザラした映像が、極彩色の輝きを放つているように思えました。
 
日本はちょうど高度経済成長のまっただ中。68年、日本の国民総生産(GNP)は当時の西ドイツを抜き、アメリカに次ぐ世界2位になります。翌69年には車社会の急激な進展にともない、東名高速道路が全線開通しました。
 
一方で、時代は科学の「負」の側面も顕在化させます。アメリカと旧ソ連が実施した膨大な核実験により、頭上からは連日、いまよりはるかに多い放射性物質が降り続けていました。公害が大きな社会問題となり、とくに都市部は深刻な環境汚染にさらされます。
 
70年、日本で車の排気ガスなどに起因する光化学スモッグ被害が公式報告されます。ニュースは子どもたちの被害を毎日のように伝えました。交通事故の死者もこの年、1万6765人と史上最多を記録します。
 
そんななかで同年3月15日、大阪万国博覧会が開幕します。父の車で東名高速を通り、見に行きました。テーマは「人類の進歩と調和」。まさに「調和」が求められていました。
 
出生前診断、ゲノム編集食品、人工知能、原子力――。いま、科学の正と負の側面はより複雑になっているように思えます。「進歩と調和」は人類にとって、時代を超えた課題です。

朝日新聞編集委員 上田 俊英



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